スイングトレードとは、ポジションを持ってから数日~数週間後に決済するような取引スタイルをいいます。取引するのは「週末だけ」でもできるので、日中仕事を持つサラリーマンや、家事や子育てで忙しい主婦でも可能な取引方法です。相場の細かい値動きを気にすることなく、「上昇傾向」「下降傾向」といった大きなトレンドを追いかけていきます。
「上昇傾向のときには買う、下降傾向のときは売る」という方法を順張り、
「上昇傾向のときには売り、下降傾向のときは買う」という方法を逆張りといいます。
また、上昇や下降の傾向がある相場を「トレンド相場」、同じ値をはさんで上下している相場のことを「レンジ相場」といいます。
初心者はトレンド相場のときに順張りすることから始めます。
相場というのは毎日小刻みに変動するもの。移動平均線とは、相場を見るときにそういう細かな値動きよりも全体の大きな値動きの方向性を見るための手法です。つまり、移動平均線はスイングトレードには欠かせないツールということになります。
移動平均線を引くには、何日かの終値の平均値を使います。20日移動平均線であれば、過去20日の終値の平均値を出して、それを毎日結んでいきます。5日、10日など短い日数の移動平均線は短期の動きがわかる短期線、25日、50日など長い日数の移動平均線は長期の動きを見る長期線といいます。
移動平均線の基本的な見方は以下です。
さらに細かい分析をするときは、長期線と短期線とチャートを見比べていきます。
これらは基本中の基本で、移動平均線の種類はほかにもあります。そして実際の相場は必ずしもテクニカル分析通りには動きません。実際には自分の知識や購入する通貨ペアによって使いやすいツールを選んでいくことになるのですが、そのためにも失敗を含めた経験が必要です。
スイングトレードは、レバレッジは低めに設定します。長期で持つことも考えると初心者は1倍~3倍が理想で、最大でも5倍程度まででやってみましょう。目標とする利ざやは100pips、つまりドル/円の場合なら1円程度です。100pips程度で決済してしまうと5円も10円も動く大きなトレンド相場を逃してしまうことになりますが、そこを総取りすることは簡単なようで簡単ではありません。
スイングトレードで意外とよく使うのが4時間足です。数日~1週間程度の短期の取引をしたい場合、4時間足チャートが役に立ちます。それよりも長めにポジションを持つときは日足や週足を参考にします。
初心者がFXを始めようとするとき、スイングトレードは時間の制約がないので無理なく始められるスタイルです。そして、スイングトレードに欠かせないのがテクニカル分析。たとえ初心者でも相場とじっくり向き合い、次は上がるか、下がるか、予測を立てていく必要があります。そのために役立つ本をご紹介します。
■ズバリわかる! FXチャートの読み方・使い方(横尾寧子著)初心者にとてもわかりやすいと定評のある基本書です。
■数字オンチあやちゃんと学ぶ 稼げるチャート分析の授業(小次郎講師著)株とFXと両方を対象に、チャート分析のかなり突っ込んだ解説をしています。
■ローソク足チャート究極の読み方・使い方 (儲かる!相場の教科書) (伊藤智洋著)最初に紹介した2冊のあとに読むべき本として挙げておきます。基本のローソク足の読み方を実践ではどう使えばいいのかを紹介しています。
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