1 相場が不透明なとき
次にくるのは上昇局面なのか下降なのか、しばらくは動かないのか、まったく予測ができない場合です。このようなときに短期で両建てをしかけてみる方法です。しかし一方で利益がでても他方で損失が膨らみます。経験値として体験してみたいのであれば、シミュレーションを使うべきでしょう。
2 「買いポジション」を長期保有しながら、短期で売りをしかける
これはあり得る方法です。連続注文ツールではできるだけ長期に保有することが基本、したがってスワップポイントがプラスで得られることが多い「買いポジション」を長期で持つことになります。しかし、価格が下落するトレンドでは稼ぐ機会がなくなってしまうので、このようなときに期間を区切って売りポジションを持ってみます。
3 「値幅」「取引量」などの設定を変える
たとえば上昇トレンドのときに、時折値を戻す「押し目」があります。これを意識して、長期的に買いポジションをしかけながら、細かい売りポジションを拾っていくというパターンです。熟練度を要求される中上級者向けの方法になります。一方で連続注文ツールを使いながら、逆の建て玉は通常取引で行う方法であれば初心者でもトライしてみる価値があるかもしれません。
4 通貨ペアを変える
これはさらに現実的です。異なる通貨ペアで一方は「買い」、一方では「売り」をしかけます。ただしマイナスのスワップが負荷される通貨ペアは「売り」「買い」どちらにしても連続注文にはなじみにくいでしょう。各通貨ペアの相場勘がついてきたらやってみる人が多いようです。
再確認しますが、「連続注文ツールで両建て」はリスクも大きくなるので原則避けたい方法です。しかし、短期的にやってみるべきケースはいくつかあり、実践している人もいます。
ただ、ここでもうひとつ考えたいことは、両建てにするとご紹介したように手間暇をかける必要が出てくるので「ほったらかしでもOK」というFX連続注文ツールの一番の魅力が薄れてしまうという事実です。連続注文ツールで両建てを考えるのであれば、「通常取引」や場合によっては「ミラートレード」などの他のツールを勉強してみるなどの選択肢も合わせて検討して、時間をとってじっくりとFXに取り組んでみることをおすすめします。